リタイアや節約を意識したのは20歳代後半です。
仕事によって人生の時間をほぼ握られる生活に
嫌気が差していました。
そのため、家庭を持つことや60歳まで働くという
選択肢はなくなっていました。
当初は会社員生活で毎月貯金を積み上げていき、
いつか配当金生活になる段階まで稼ぐ形の
フルリタイアを目指していました。
しかし、仕事の負荷がきつく、IT系職場で度々発生する
過重労働(デスマーチ)をこなすごとに、
- この忙しい生活をいつまで続けられるんだろうか?
- 残業の少ない会社に転職すべきではないか?
- リタイア前に体が壊れてしまうのではないか?
- 今を楽しむ事を捨てたような生活を続けて
定年間際でリタイアを迎えても本当に幸せなのだろうか?
という気持ちががだんだんと強くなってきました。
過重労働で心身が悲鳴を上げ、
疲れが抜けなくなり休みがちになっていきました。
会社の方針も「過重労働を取り除く見込みが無い」ということが
次第に見えてきて、
「これは続けていけないな」
という気持ちが強くなっていきました。
そこで、とりあえず数年くらせるくらいの貯金と配当もあるし、
しばらくは退職金で食いつなげるということもあったので、
「リタイア生活が期待するほど良いものか少し試してみよう」
と決断をしました。
そして、お試しリタイアのあとに
- リタイア生活に向いていたと感じた場合
⇒バイトなどで少し稼ぐセミリタイア生活 - リタイア生活が向いていないと感じた場合
⇒残業負荷の割と軽めな企業を探して再就職
という選択肢を考慮に入れて退職することにしました。
もちろん、一般的なレールである
「学校卒業⇒就職(結婚)⇒退職後のリタイア生活」
というルートから外れることには結構な不安がありました。
しかし、会社を辞めると 重圧から開放されて 思いのほか心身ともに楽になりました。
結果的に1年ほど働かず自由な生活をしていますが、
この生活は飽きるということはなく、むしろ今までの人生で一番幸せで、
これが目指すべき暮らしであったのだと感じています。
やはり、時間を自分の手に取り戻すことは、お金よりも大事なように思います。
無論、生活インフラや最低限の食事や
こずかい程度の自由になるお金は必要ですが。