少額から低コストで始められる投信、ETFを調べて、厳選したものを一覧にしたので残しておきます。
昨年のリストよりも低コストの投信が出てきたり、iShares ETF(JDR)の廃止などがあり2017夏版からかなり入れ替わりました。
代表的な投資対象ごとに最安付近の運用コストとなるETF、投信を知りたいという動機からの作業結果です。
日々運用コストは変動がありそうなところではありますので、2018年の8月時点としておきます。
ついでに初心者向けのメモも。
・前提条件として手数料の安いネット証券会社の特定口座を持っていること
証券会社はSBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりで口座を作ります。
これらはいわゆるネット証券というもので、注文時の手数料が安い商品が多く販売されています。
また少額から資産を購入できる投資信託(投信)も多くあります。
特にオトクなのは国内株式やETFの取引手数料は、楽天証券はいちにち定額コースなら一日10万円まで国内株の手数料無料、SBI証券もアクティブプランならこちらも同様に一日10万円まで手数料無料というサービスがあります。
SBI証券か楽天証券のどちらの証券会社でもさほど違いは感じないので、銀行やポイントとの連動で好きな方をメインに使えば良いと思います。私は楽天証券をメインで使っています。
米国株の個別銘柄数ならマネックスが一番ですので、米国株の取引をしたい場合はマネックス証券の口座を持っておいたほうが役に立ちます。私は持っています。
また、上記3社は外国株口座の特定口座対応もしているので、外国ETF、米国株の個別銘柄を取引するような場合に手数料と税金計算でかなりアドバンテージがあります。
・低コスト投信・ETFの一覧
長期の資産形成ではどの商品を買うべきだろうか。
過去の投資で上手くいった経験則として、世界全体の株式をコツコツ買い増し、放置が一番楽に利益が得られやすいです。
これは過去100年以上の実績から考えられたもので、この手法に従った商品(ETF・投資信託)が数多くあります。
あとは買い付け手数料と信託報酬は安ければ安いほどよいです。
具体的な商品としては、下記リストの1番上に上げた全世界の株式に低コストで投資できる”楽天・全世界株式インデックス”あたりをコツコツ買っていけば平均的な投資家の運用成績を寝てるだけで得ることが出来ると思います。
また、”EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)”も同様の商品で信託報酬も楽天・全世界株式よりも安いので、どちらか好みでということですね。まだ運用額が小さいと感じますが(後述)
というわけで、下記に低コスト投信・ETFの一覧を示します。(画像をタップすると拡大)
・投信とETFの買付け単位の違いなど
さて、ここにリストアップしている投資信託(”種別”の列で投信としているもの)は基本的には手数料無料で100円から買えるので毎月コツコツ貯める少額投資に活用しやすいものだと思います。(厳密にいうと最低100円以上1円単位で買付け可能です)
また、ETF((”種別”の列がETF(国内))ついては、一日の買付けが10万円までなら手数料無料のプランが有る証券会社(SBI証券のアクティブプラン、楽天証券のいちにち定額コース)を使えば手数料が安く済むので、少額投資の場合は活用したいものです。
ETFの投資単位は数千円~数万円が最低投資単位となります。これはETFが株式の様に1単元の値段が銘柄次第で変わるものなので、証券会社のサイトで国内株のところでETFの番号で検索して価格を確認してみて下さい。
外国口座のETFはETF(外国)と書いてある列で、外国株口座の開設が必要になります。また、少額で買うと手数料の割合が大きくなるので注意が必要です。
少額の投資から外国ETFに投資したい場合はNISAでの買付けだと楽天・SBI・マネックスともに買付け手数料無料になる(各社HP参照)ので、NISA枠で低コストの海外ETFを使う作戦もあるかなと思います。
・リストの整理時に感じたことと投信・ETFを選ぶときの注意点
今回の一覧表更新では1年足らずで結構顔ぶれが変わりました、信託報酬が小さいEXE-i つみたてシリーズ、eMAXIS Slimシリーズ、Smart-iシリーズが新顔ですね。
基本的には信託報酬が小さい商品を優先的にリストアップしましたが、注意点としてはETFや投信が設定されてすぐの場合は総運用額が~数億程度となっており、今後運用額が伸びなかったり減少した場合ややむを得ない事情運用会社の都合で強制的な解約になるリスクもあると思います。
このあたりは投信の場合は投資信託説明書(交付目論見書)の繰上償還の項目あたりを確認して~億以下なら繰り上げ償還ありますよと書いてあるので注意してください。
解約になると預けている金額は当然保証されるのですが、儲けがあった場合は税金が早い段階で取られてしまうということです。
iSharesのETFはJDR上場廃止→低コスト商品の新規発表という形ですでに一度やらかしてますのでちょっと注意が必要です^^;
そういうリスクを気にする場合は軽微な信託報酬の差ならば、運用金額が大きい(繰上償還の基準額以上など)の投信を選んだほうが無難という考え方もあると思います。
さて、今回調べた中で繰上償還未満の投信はSmart-iのJリートと先進国リートが該当します。次にETFについてはiSharesの新しいETFは3年以上で80万口以下なら償還もありうるとあるので、新規で資金流入が途上の所は注意が必要ですね。
さて、上に上げたJリートと先進国リートについては少し手数料が上がりますが、運用資産が繰上償還額以上の投信も紹介しておきます。
Jリートの投信は、ニッセイJリートインデックスファンド(手数料なし、信託報酬0.27%)、先進国リートの投信はニッセイ グローバルリートインデックスファンド(手数料なし、信託報酬0.291%)を選べば繰上償還以上で無難だと思います。
上記含め、気になる方は証券会社のサイトで繰上償還設定額、投資信託の運用額および商品設定後の経過年数、手数料や信託報酬などを比較してみてください。
・今後買いそうなETF投信について
私が買いそうなところは、長期目線で買い増ししていくなら”楽天・全世界株式インデックス”か”EXE-i つみたてグローバル(中小型含む)”のどちらかですかね。
この2商品が出たおかけで海外ETFを買わなくてもだいぶ低コストで運用できますね。
米国のS&P500が運用のメインでも良いとは思いますが、最近の米国は相場の過熱感があるのと個別株も相当持っているので、新しく買い付けるなら新興国株の投信・ETFが気になってます。
定期的なお小遣いとしての配当収入狙いなら1566の新興国債券、1497の為替ヘッジつきのHY債券あたりですかね。
定期的な配当収入狙いで気がついたのですが、毎月分配系投信はやたら買付け手数料と信託報酬が高く・タコ足配当となっており、無駄(費用・税金)が大きくなる商品なので気をつけましょう。
人間、定期的な配当金という果実には群がるものですが、情報弱者狙いの酷い商品ばかりでちょっと酷いなと思いました^^;
あとは番外ですが、NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投信(1324)もバリュー的な目線で最近少し気になっています。(記事の趣旨からは脱線ですね・・・)
・補足情報:投信、ETF選定のルール
リスト選定に当たって以下のルールで抽出しました。
投信は楽天証券でサーチしてみたのですが、他の証券で購入できるかは各自確認のこと。
ルール1.ETFの信託報酬が安くても、売買手数料が無料の投信を買う方が有利な場合も考慮し、ETFより信託報酬が若干高い程度の投信は記載する。流動性の点で有利なETFは多少信託報酬が高い程度なら投信と併記する。
ルール2.信託報酬率が同程度だった場合は運用資産規模の大きいものを採用する。
ルール3.購入予定の無い資産分類(先進国債券、金や資源など)は漏れているわけではなく私の興味がないだけです。あれこれ追加する気はありません。
当面は米国個別株に偏重していますが、必要な局面が来たらETFを買うことがあるかもしれないので、低コスト投信・ETF情報を整理しておくついでに記事にしてみました。
多分に自分用記事ですが、参考になれば幸いです。
なにか変動があればそのうちまた更新します。1年後くらいかなあ。
僕のメイン商品、1557と1658も載ってて安心しましたw
isharesは1582が上場廃止になってほんと大変でした、あれは参りましたね。
それとロシア、1324、これは過去に何度か売買して儲けました、懐かしいです。
またいいタイミングあれば参入したい。
あと、2516のマザース指数ETFも注目してます、最近落ちまくりなので。