こんちわ。
先日、プライムビデオの新作を漁っていたら「ボブという名の猫」という映画が追加されていて、評価も割と高得点だったので見てみました。
結論から言うと猫を眺めるのが好きな人は見て損はないと思います。1時間半くらいですし、気軽に見れます。
ネタバレありで気になった所や感想などをざっくり書いていきます。
見どころ
・メインで出てくる茶トラ猫が芸達者でたたずまいも魅力的。猫の散歩的にリードつけて街に連れ出しても普通に逃げずに居るんだけど、こういうの実際できたら楽しいだろうね。
・猫が出てくる映画はストーリーが残念なことが多いけど、今作は一応実話ベースの話でそれなりにまとも。
あらすじとしては家族にも見捨てられホームレス状態で薬物中毒の音楽だけが希望のやさぐれた男が拾った野良猫との生活を通して周囲の人間や社会との関わり方を見直して、意志力を回復して難局を乗り切っていく話です。一応書籍の方はイギリスでベストセラーだったそうです。
・舞台がロンドンで町並みがちらほら出てくるので少し旅行気分を味わえる。
・ハリウッドじゃなくてイギリス映画なのでハラハラドキドキ展開はない。が、自分的にはそういうほうがいい。そんな気合を入れて見る必要はないです。
・見ていて気になった点1:英国って福祉国家じゃなかったの?
英国って福祉国家で生活保護相当の受給率も高い印象があるのですが、劇中はホームレス状態で寝床もなく雨風にあたりゴミ箱から食べ残しを漁り、収入は街中で演奏して得たおひねりだけという描写があります。
一応メンタルのカウンセラー的な人からやっとのことで家具付き住居を提供される感じのストーリーなのですが、住居を提供された後でも食べるものに困って演奏で稼ごうとしたり、街頭でビッグイシューを売ったりで、お金の給付は見えてきません。
生活保護が実質機能していないのか、演出の都合でそうなのか疑問を持ちました。
あと、住居の提供も母子家庭や老人が優先される風な描写が有りました。
実際に福祉が必要な人は申請する知識が無くて生活保護にならないのか、申請しても弾かれるのかどっちなのかわかりませんが時間を見つけて調べてみようと思いました。
・見ていて気になった点2:孤独で偏屈なおっさんはペットを飼うことで社会との関係を変えられるのだろうか?
成人して以降、孤独な男ってのは社会から避けられがちなのですが、今作は猫が仲間に加わった途端に全世代からモテて自己肯定感がマシになったり、人とのコミュニケーションが改善するわけですが、まあ弱った人間が立ち直るには成功体験が必要になるわけでそういうものかもなあと思いました。
男って孤独になればなるほど危険なホルモンのテストステロンが上がって暴力や犯罪に流れやすくなるという話をどこかで見たし、大体の犯罪は金も地位もない男がやるのは普段のニュースを眺めていても明らかなわけですし。
で、この映画にあるようにペットを飼うとそのあたりのコミュニケーション能力が緩和されるかというと、科学的にはペットを飼うとオキシトシンという思いやりやコミュ力が上がるホルモンが出るそうなのでそういう面は否定できないと思います。
交際相手とか子供の世話とかが1番の特効薬みたいですけど。
似たようなペットを飼うことでコミュニケーション力が改善する例としてはジャック・ニコルソンが引きこもり小説家を演じて犬を飼い始める「恋愛小説家」が思い出されました。
・終わりに
猫好きであまり気合を入れずに映画でも見ようかと思った人には良い作品かなと思います。
最近、近場の猫カフェが値上げされまくってて触れ合う機会がないので癒やされました。
男性お一人様は入店禁止とかの店も出てきたし、ひっそり野良猫でも眺めときます。。